海外挙式カップルが確認しておきたい「内祝い」のこと
2018/01/23
結婚式当日のタイミングとは別に、ご祝儀をいただくときがあります。そんなときは、国内挙式でも海外挙式でも、「内祝い」と呼ばれるお返しをするのが一般的です。
ご祝儀に対する感謝の気持ちを、かたちにしてお返しする「内祝い」ですが、そこにはマナーだったり、一般的な考え方があるもの。
夫婦として気持ちよく新しい生活を始めるために、いろんなマナーのかたちを知っておきましょう。
目次
1. 「内祝い」とは?
2. 内祝いの基本マナー
(2-1) 内祝いの金額
(2-2) 内祝いの内容
(2-3) 内祝いで贈るべきではないもの
3. 内祝いの渡し方
(3-1) 渡すタイミング
(3-2) 直接渡せるとき
(3-3) 直接渡せないとき
4. 【こだわり編】内祝いに贈りたいもの
(4-1) カタログギフト
(4-2) 日用品・消耗品
(4-3) スイーツ・お菓子
(4-4) 商品券・ギフト券
5. まとめ
1. 「内祝い」とは?
結婚や出産など、幸せなことがあったときに、その幸せを親戚や親しい人と分かち合うために渡す贈り物を「内祝い」と言います。そのため、お祝いをいただいていなくても、お世話になった方や感謝をしたい方へ自主的に贈るものが本来の「内祝い」となります。
しかし、今では結婚したときにご祝儀をいただいたり、出産祝いなどをいただいたときのお返しを「内祝い」と呼んでいる方が多いようです。結婚式にいただく引き出物も、内祝いのひとつにあたりますので、具体的に結婚のタイミングで「内祝い」を贈ることが多いのは、結婚式にご招待をしていなかった方からお祝いをいただいたときになります。
ですので、海外挙式をするカップルは、「内祝い」についてのマナーを知っておく必要があるのです。
2. 内祝いの基本マナー
(2-1) 内祝いの金額
内祝いの金額は、いただいたお祝いの半分〜1/3程度が相場です。
1万円をいただいたのであれば3000円〜5000円程度、3万円をいただいたのであれば、1万円〜1万5000円程度になります。
ただし、大事なのは「お祝いに対する感謝」と「幸せを分かち合う気持ち」です。
相場の金額より少ない・多い、よりも気持ちを伝えることが大事なので、内祝いを贈るときに手紙を添えたり、海外挙式のときの写真を一緒に送ったりするのも喜ばれます。
金額に迷う場合は、「少なかったかなぁ...」と心配することがないように、少し多めにしておくのが無難です。
(2-2) 内祝いの内容
内祝いは前述でもあるように、お祝いに対するお返しにあたりますので、相手がもらって喜ぶものをお送りするのが基本になります。
ただし、結婚や出産などのお祝いに対するお返しなので、「贈るべきではないもの」があるので注意しておきましょう。
(2-3) 内祝いで贈るべきではないもの
内祝いで贈るべきではないものがいくつかあります。(ただし、地方によっては反対に喜ばれるものだったり、一般的な贈り物でも人によっては喜ばれないものがありますので、相手のことを考えて選んでみましょう。)
▶靴下
「下」という言葉が含まれているので、目上の人には贈るべきではないと言われているようです。靴下の他、下着類にこの傾向があります。
▶ハンカチ
ハンカチは漢字で書くと「手巾」、"てぎれ"と読むので縁を切ることを連想でき、縁起がよくないとされています。
▶日本茶
弔事の際の手土産として用いられるため、弔事をイメージしやすいとされ、お祝いのお返しには向かないとされています。ただし、地方によってはとても喜ばれるお返しである場合もあるので、ご注意を。
▶刃物
縁を切ることをイメージするため、内祝いに向かないとする考え方がある一方で、「未来を切り開く」という解釈で内祝いに向くとする考え方もあるようです。
▶現金
内祝いは相手のことを思ってお送りするものであるため、品物をお送りするのが一般的です。万が一品物が思いつかない場合は、ギフト券などにしておくと良いと考えられます。
3. 内祝いの渡し方
(3-1) 渡すタイミング
内祝いを渡すタイミングは、お祝いを頂いてから1ヶ月以内が良いとされているようです。
結婚や挙式の前後は、たくさんやることがあってバタバタしがちですが、お祝いをくださった方にはきちんと感謝の気持ちを伝えられるように、忘れずに用意しましょう。
もし、海外挙式よりも前に頂いてしまった場合、挙式よりも前に内祝いをお渡しするのもOKです。内祝いは本来「幸せのおすそ分け」なので、早い分には問題ないとされています。
(3-2) 直接渡せるとき
近隣に住んでいる場合や、週末に会いに行ける距離の方に対しては、直接お渡ししに行くのが良いでしょう。
相手との関係性にもよりますが、直接渡しに行くと、そのときに海外挙式の話をしたり相手の紹介をしたりする良い機会にもなります。
(3−3) 直接渡せないとき
簡単に会いに行けない距離だったり、少し遠い親戚だったり(ご両親にご祝儀をくださる場合も)、直接内祝いを渡しに行けないときもあるでしょう。
そんなときは内祝いを郵送してもマナー違反ではありません。
ただし、郵送する際にはより一層、品物の内容や金額の相場に注意するようにしましょう。メッセージカードなど、気持ちが伝わるものを添えるとより丁寧になります。
4. 【こだわり編】内祝いに渡したいもの
(4-1) カタログギフト
贈る側も、受け取る側も嬉しいのがカタログギフト。結婚式の引き出物でも一般的な内祝いです。
カタログギフトの良いところは、何と言っても「受け取る側が品物を選べる」ところです。贈る側も品物を選ぶことに頭を悩ませる必要がないので、お互いがハッピーな内祝いと言えます。
ただし、「選んでもらえる」というメリットの一方で、カタログギフトの多くの場合はギフト代に加えて数百円程度のシステム利用料がかかります。また、カタログを受け取ってからハガキかインターネットでギフトを注文するので、受け取るまで更に1週間以上かかるのが一般的です。
カタログギフトの種類はさまざまで、最近では有名ブランドが出しているカタログギフトもあります。贈る側もついつい欲しくなってしまうほどです。
(4-2) 日用品・消耗品
日用品や消耗品は、いくつあっても困らないもの。好みがハッキリと分かれにくいということもあり、贈り物には最適です。
洗剤や柔軟剤、石鹸やタオル、ハンドクリームやボディソープなどが一般的。内祝いは3,000円相当以上の品物を渡すことがほとんどですが、その金額を出すと、普段は買わないようなブランドの消耗品を買うことができるので、受け取る側も嬉しいポイントです。
(4-3) スイーツ・お菓子
スイーツやお菓子も、日用品・消耗品と同様に、普段は買わないようなものだと受け取る側は嬉しいもの。
遠方の方に渡すのであれば、その方のお家の近くではなかなか買えないようなスイーツ・お菓子だと更に喜んでもらえそうです。
(4-4) 商品券・ギフト券
商品券やギフト券は、贈ったものの金額が明確であるため、内祝いとして渡すことを懸念される方もいらっしゃるのは事実ですが、最も実用的で、もらって嬉しいと感じる方がいるもの事実。
相手のことを考えたときに、商品券やギフト券が便利だと感じてもらえそうな方には、お渡ししてもよいと考えられます。
もし、それでも不安だなと思う場合は、カタログギフトを選ぶのがおすすめです。
5. まとめ
一般的な内祝いの金額や、渡すタイミングなどはありますが、1番大事なのは「相手を思う気持ち」です。
お祝いに対する感謝の気持ち、幸せを分かち合いたいと思う気持ち、これからも家族・親族・友人としてよろしくお願いします、という気持ちを大切にして、内祝いを選び、贈りましょう。