海外挙式の引き出物ってどうしたら良いの?
2019/01/23
憧れの海外ウエディング。挙式の時期や場所のイメージが定まってくると、具体的な疑問がどんどん湧いてきますよね。その一つが引き出物。一般的な海外挙式において、引き出物はどのように位置づけられているのでしょうか?引き出物の必要性から、お渡しする場合の注意点、選ぶときのポイントやエリア別のおすすめまで、まるっとお伝えします
Contents
海外挙式の場合の引き出物事情
引き出物は、ゲストへの感謝を伝えるギフト
き出物とは、結婚式に出席してくれたゲストに感謝の気持ちを伝えるギフトのこと。結婚式の印象付けのひとつでもあり、国内ではカタログギフトが最近のトレンドです。
海外挙式でも引き出物は必要!
海外挙式の場合も、引き出物は必要です。海外挙式は、交通費や滞在費用など国内挙式と比較して、出席者の負担が大きくなりがち。だからこそ、引き出物で感謝の気持ちを伝えるのが大切です。
海外挙式は、国内挙式の場合と比べてゲストへの負担が大きいもの。旅行費用を新郎新婦が負担する場合と、負担しない代わりにご祝儀を辞退する場合がありますが、金銭的な負担の有無にかかわらず、長期間の休暇をとってわざわざ海外まで来てくれていることを考えると、引き出物を渡してお礼の気持ちをあらわすのがマナーです。ゲストが親族のみの場合でも、引き出物は必ず用意しましょう。
引き出物の予算は、国内の相場にあわせて
引き出物の国内相場は、お食事代の3割程度とされています。それをベースに、ゲストとの関係性によって引き出物の内容を変える“贈り分け”をするのが一般的。その場合、親族が1万円強、上司は7千円から8千円、友人は3千円から4千円程度とされることが多いようです。
贈り分けの際に注意したいのは、引き出物の外観をなるべく揃えること!贈り分けに気づかれないようにするのも心づかいの一つです。特に重要なのはサイズ感!大きさと金額は比例しませんが、違いがあることが一目瞭然に分かってしまうのは、勿体ないので気をつけたいところです。
海外挙式の場合も同じ。国内の相場にあわせて準備をすれば問題ありません。幅広いゲストを招待する場合は、一般的な礼儀やマナーはしっかりと抑えておきましょう。少数の気の置けない友人や親族のみで行う海外挙式であれば、ご祝儀の有無や渡航費用の負担を考慮したうえで、内容を工夫してもいいですね。
海外挙式らしく、現地の習慣を取り入れるのも喜ばれます。例えば、アメリカでは、ご祝儀をもらわない代わりに3ドルから10ドルほどのちょっとしたギフトを会場に飾り、ゲストに自由に持ち帰ってもらう“Wedding Favor”と呼ばれる習慣があります。こういったことを式に取り入れてみるのも、海外挙式らしくて楽しいですね♪
渡すタイミングと選び方
引き出物は帰国後に渡すのがベター
引き出物の内容が決まったら、次に悩むのが渡すタイミング。国内挙式では挙式当日にお渡しすることがほとんどですが、海外挙式の場合は参列の衣装やお土産、滞在中の荷物など、何かと荷物がかさばります。 渡すもののサイズや重量によっては帰国後にお渡しするのがよいでしょう。帰国後に、お礼と思い出話を兼ねて、友人たちで集まるのも素敵ですよね★
現地で渡す場合は“ならでは”を重視!
とはいえ、呼ぶゲストの人数や住まいによっては、帰国後に会うのが難しいこともあります。そんな時は、なるべくゲストの荷物の負担にならないようなものをチョイスすると良いでしょう。
せっかくの海外挙式ですから、その土地ならではのギフトを渡すとポイントアップ♪お菓子や小物など、現地らしさのあるアイテムを選んでみてはいかがでしょうか?
新郎新婦がその土地を気に入っている理由が伝わるようなものだと、もらった方も愛着が湧きます。帰国後に華やかな式の風景を懐かしんでもらえること間違いなし◎
現地アクティビティをプレゼントするのも◎
現地“ならでは“の贈り物は必ずしも物の形に限りません。最近では、引き出物として、現地滞在中に使えるアクティビティをプレゼントすることも。ゲストにとっても、結婚式だけでなく現地の良さを旅行気分で楽しむことができると好評です。
【引き出物におすすめの現地アクティビティ】
■ビーチウエディングなら「マリンアクティビティ」
輝く太陽の下の白い砂浜、青く果てしない海と空。海の美しさがビーチウエディングの決め手になった!という新郎新婦も少なくありません。自分たちが気に入った海の素晴らしさをゲストにも味わってもらえたら、素敵ですよね。予算や時間なども含めて、贈る相手にぴったりのプランを計画してみて下さい。
■本場を楽しもう!「テーマパークチケット」
海外には有名テーマパ―クが数多く点在します。挙式会場の近くにテーマパークがある場合は、チケットをプレゼントするのもおすすめ。せっかくの渡航の機会ですから、ゲストにも思う存分、滞在を堪能してもらえたら嬉しいですね!挙式後の滞在期間に、新郎新婦とゲストで一緒に遊びに行けば、きっと忘れられない楽しい思い出となることでしょう♪
■癒やしで感謝を伝える「スパ」
海外挙式の参列は、ゲストによっては弾丸の旅になることも。滞在期間が短いゲストへの贈り物にはスパがおすすめです!旅の疲れを癒してもらい、ありがとうの気持ちを伝えましょう。
スパをプレゼントする際は、場所選びが超重要。清潔感、メニューのバリエーション、料金体系など、なるべく評価の安定したスパを選びましょう。せっかくスパに行ったのに、嫌な気分になることがないよう、スタッフの対応も大事なポイントです★
日本語が分かる施術者がいると、ゲストもよりリラックスした状態で施術を受けられるので安心ですね。
理想は、新郎新婦が体験した上でご紹介できていること。ブライダルエステの施術を行っているスパも少なくないので、早めに現地入りして試してみるのもいかがでしょうか?スケジュールの都合で実体験が難しい!という方は口コミ情報を集めたり、日本人滞在者がおすすめするスパなどを選んだりすると失敗リスクが抑えられます♪
編集部がおすすめ!エリア別の引き出物★
ハワイならクッキーとキルトがおすすめ
南国リゾートの代名詞と言ってもいいハワイ。大らかな文化から生み出されたアイテムは、楽しさと温かさに満ちています。ハワイ挙式の定番といえばフラワーレイですが、引き出物として実際に食べられるクッキーが包まれた“クッキー・レイ”もおすすめです。
手の込んだ色とりどりのアイシングクッキーは見ているだけで楽しい気分になり、特にお子様のいるご家庭では喜ばれるでしょう。
ハワイには「ホノルル・クッキー・カンパニー」や「ザ・クッキー ・コーナー」などの有名なクッキーブランドがあります。中にはウエディングギフトセットや名前入れなどのカスタマイズにも対応しているお店も。見た目も可愛く、味もおいしいので、プチギフトとしても喜ばれます。
工芸品を選ぶなら、ハワイアンキルトの小物類がおすすめ!キルト(布)なのでグラスやお皿のように割れる心配ももちろんゼロ!他には世界展開しているカフェの現地限定トートバッグや雑貨、アクティビティではロミロミも人気なんだとか。
グアム・サイパンは伝統菓子やココナッツ石鹸がおすすめ
日本から飛行機で3時間という身近さが魅力的なグアム。温暖で自然豊かな土地ならではのアイテムが揃っています。
まずグアムで引菓子としておすすめしたいのが、“グズリア”という焼き菓子です。“グズリア”は、グアムの先住民族であるチャモロ族の一人のお母さんから生まれたという伝統のお菓子。かりんとうに似た硬さでココナッツの風味が香り、食べ始めると手が止まらなくなるおいしさです。
チャモロ族に興味がある方なら、ボージョボー人形を添えてみるのはいかがでしょうか?ボージョボー人形は男女一対の願掛け人形で、つる草でできた手足の結び方によって込める願いを変えることができると言われています。結婚後のさらなる円満を願う結び方もあるので、新郎新婦が自分たちのお土産として買って帰るのもおすすめ。
その他にグアムの名産品として石鹸も有名です。 中でも「ハファダイ・ソープ(ハファ・アディ・ソープ)」は、100%ココナッツオイルを使用しているオーガニック石鹸で、グアムのホテルなどでも使われている人気のブランド。
また、「MALIKAI」もオーガニックの石鹸ブランドとして人気があります。もともと、グアム在住の日本人のお母さんが、アトピー性皮膚炎の息子さんのために作ったものだそう。生産数に限りがあるので、大量購入の場合は事前に予約しておきましょう!
バリはアジアン雑貨やオーガニックコスメがおすすめ
南国リゾートの中でもアジアンな空気が独特なバリ。個性的な雑貨類が揃っています。
バリの工芸品として有名な木彫りの猫の置物は、大中小さまざまな大きさでスタンバイ。カラフルで楽しく、意外と軽いのもお土産やギフトとして渡しやすいポイントですね。
また、幸運を運ぶお守りとされている伝統的なシルバーアクセサリー、ガムランボールは、バリらしい魅力的なデザインが人気なんだとか。
さらに、バリには良質なオーガニックコスメも揃っているので、女性ゲストにぴったり。とりわけ有名なバリのブランドは「センセイシャ」です。職人による手作業作られた石鹸は、口に入れても無害なんだとか。固形石鹸だけでなく液体ソープやシャンプーも手掛けており、バリのホテルでも使用されています。
最後に、バリの銘品として外せないのが「ジェンガラ」の陶器。もともとは、バリのリゾートホテルのために作られた陶器ブランドですが、その東洋と西洋を融合したセンスが世界的に評価されて有名になりました。帰国後の大切な方への引き出物として、贈ってみてはいかがでしょうか。
ヨーロッパは伝統的なお祝い用のお菓子や良質なブランドの物がおすすめ
歴史と伝統の息づくヨーロッパ。やはりその土地の文化を反映したものを引き出物にしたい!と思う方も多いのでは?そこで、引菓子としてご紹介したいのが“ドラジェ”です。“ドラジェ”とは糖衣をかけたお菓子のこと。特にアーモンドを糖衣で包んだ“ドラジェ”を婚礼の席で配ることは、ヨーロッパウエディングの伝統にもなっています。
その他にも、マカロンやチョコレートなど、馴染み深い繊細な洋菓子を本場の味で贈れるのがヨーロッパの魅力。例えば、年輪のような見た目から、引き菓子の定番となっているバームクーヘンは、元々ドイツのお菓子です。本国では優れた職人によって作られる、お祝い用の特別な菓子という位置づけが強く、どのお店でも扱っているという品物ではありません。ずしりとした生地に酒やスパイスが効いていて、大人も満足の味わいです。
また、食器やジャム、お茶なども信頼のおける老舗がたくさん。日本にも進出しているブランドなら安心感もありますし、帰国後の引き出物選びにも困りませんね。引き出物を現地で渡す場合は、日本未上陸の現地で人気のブランドのアイテムを選んでみるのもおすすめです。
ロイヤル・ウエディングへの憧れがあるなら、王室やセレブリティ御用達のブランドから選んでみるのも素敵!
引き出物には気持ちを込めて
引き出物は、日本固有の文化。そのため、しきたりや内容は、地域や時代によって今も変化し続けていて、絶対的なルールは存在しません。なにより大切なのは、贈る相手への感謝の気持ち。結婚式に出席してくれたお礼がどうやったら伝わるかを考えて、海外挙式ならではの引き出物選びを楽しんでみてはいかがでしょうか?